「パーキンソン病の情報サイト」は、病院では治らない、原因不明と言われたパーキンソン病・振戦・無動・固縮・姿勢反射障害などを中心とした情報を提供する、鍼灸院運営の情報サイトです。
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パーキンソン病に遺伝的な要因があるかという点では、全体の1割程度の方が該当するといわれます。
パーキンソン病は、現在の段階では原因が明らかになっていないため、完治させる治療法も確立されていません。
近い血縁者のなかにパーキンソン病を発症している方がいて、特定の遺伝子に起因する場合を「家族性パーキンソン病」と呼び、一般的なパーキンソン病とは区別しています。
通常より発症する年齢が若い「若年性パーキンソン病」も、家族性パーキンソン病に属します。
医療分野では、家族性パーキンソン病の発症に関与していると思われる遺伝子を解析する研究がかなり進んでいます。家族性パーキンソン病の原因が究明されれば、今までにない新しい治療法も開発されることでしょう。
パーキンソン病を治すためには、パーキンソン病の遺伝について知ることが大切です。このページでは、パーキンソン病を治したい方のために、パーキンソン病の遺伝について詳しく説明しております。
【目次】
家族性パーキンソン病とは、両親から受け継いだ遺伝子が原因で発症するタイプのパーキンソン病です。
遺伝子の異常から起こるのですが、遺伝子を持っていても、それが優性でなく劣性であれば、パーキンソン病を発症しないケースもあります。
父親と母親の双方ともに、あるいは片方でも優性の遺伝子を持っていれば、発症する確率は50%です。双方が劣性である場合、確率は25%に減ります。
遺伝子の形質を解析すれば、家族性パーキンソン病を発症する可能性があるのか調べることができます。
パーキンソン病の検査では、症状から他の病気ではないかを問診やMRI、血液検査や尿検査などで診断します。あらかじめ家族性パーキンソン病を疑う場合は、遺伝子検査を実施します。
原因となる遺伝子が、既に10種類以上あることがわかっていますので、その有無を確認します。
家族性パーキンソン病を発症させる遺伝子が単一のものであれば、対象が絞れるので治療がしやすくなります。複数の遺伝子と外的な環境要因も係わっている場合は、発症するパターンも複雑になるので、治療法も試行錯誤ということになります。
若年性パーキンソン病は、若い年代のうちに発症するパーキンソン病です。
中には10歳代という若さで発症するケースもあり、その場合は兄弟がすでに発症しているといった例が多くみられます。
一般的なパーキンソン病と同様に、症状が進行するのは非常に緩やかです。
通常のパーキンソン病には代表的な症状として「手や足の震え」がありますが、若年性パーキンソン病では比較的少ないといわれます。
またドーパミンの分泌を増加させる薬である「L―ドパ製剤」が効きやすいという特徴があり、長時間に渡って効能が得られます。
ただし、症状のひとつであるジスキネジアが出現しやすく、また神経系の症状である幻覚や幻聴も出てくる頻度が高いという難点もあります。年齢が若いと精神的にもまだ発達段階の場合も多く、身近なご家族や周囲の大人たちの理解や、サポートする体制が必要となります。
家族性パーキンソン病では、発症にかかわる遺伝子の解析が熱心に進められています。
日本国内でも、大学の医学部や大学病院、製薬会社などの研究コラボレーションが積極的に図られ、直近の10年間くらいで大きな成果をあげつつあります。
一般的なパーキンソン病の治療では、不足するドーパミンを補うことやドーパミン受容体を刺激する、あるいは出現した症状を単に抑える薬物療法や外科療法、リハビリテーションが主流となっています。
家族性パーキンソン病は遺伝子の変異によりますので、特定の遺伝子に直接アプローチするという治療法が有効になります。
海外では、配列を変えた遺伝子細胞を脳内に注入するという方法で、症状を改善する治療が行われています。その効果や副作用が起きていないことなど、一定の成果が得られていることも報告されています。
日本では一部の病院で研究されている段階ですが、厚生労働省が承認すればパーキンソン病の根治的な治療につながると期待しております。とくに若年性パーキンソン病の方は、発症してからの病歴が長くなるため、革新的な治療が待たれるところです。
パーキンソン病は遺伝的な原因も懸念される病気です。しかしながら、原因を見つけしっかりと治療をすれば良くなる病気です。