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文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年6月20

パーキンソン病の症状 小字症

パーキンソン病の症状 小字症の症状・原因について

パーキンソン病を発症するとさまざまな症状が生じます。手足が震える、歩行がむずかしくなるなど、生活していく上で支障となることが多くなります。

動きが緩慢になる「無動」もそのひとつです。 

パーキンソン病の症状 小字症は、無動に分類され、文字をすんなり書くことができない状態です

日常的に、文字や文章を手書きする機会はしばしばあります。小字症の症状が起きると、時間がかかりすぎたり、字の見栄えが悪かったりします。 

パーキンソン病の症状 小字症について知ることは、パーキンソン病を改善するためにとても大切です。

このページでは、パーキンソン病を改善したい方のために、パーキンソン病の症状である小字症について詳しく説明しております。 


【目次】

  1. パーキンソン病の症状である小字症とは
  2. 小字症に対する一般的な対応方法
  3. 小字症の症状に適したリハビリテーション
  4. パーキンソン病に対する当院の方針

1.  パーキンソン病の症状である小字症とは

手指がバランスよく動かず、
大きい字が書けない

パーキンソン病の症状である小字症とは、全身の動きがしだいに少なくなる無動に属します。

文字を書く際に、ご本人の意思に反し「字が極端に小さくなる」または、「書いていくうちに、だんだん小さくなる」といった状況が起こります 

パーキンソン病は、脳内でドーパミンが減少することで発症すると言われています。

ドーパミンは神経の伝達をする役割があり、肯定的な気分や運動に関係する物質です。幸せな気持ちになったり気分が上がっている時は、ドーパミンの分泌量が増えているといえます。 

ドーパミンが不足するパーキンソン病では、体を動かす機能が衰えていくため、いろいろな症状が起こります。「字を書く」動作は、指先を使った細かい作業です。縦、横、ななめなどへの辿る方向や力加減もコントロールする必要があります。 

筋肉がこわばりスムーズな動きができないパーキンソン病の患者様は、文字ひとつ書くのにも苦労されます。最近は直筆でなくとも、パソコンなど便利な文書機器を利用する方法もあります。しかしペンを握って何かを書く必要に迫られる場面は、意外とあるものです。 

パーキンソン病の一般的な対応方法では、お薬による対応とリハビリテーションを並行して行います。小字症の症状では、文字を書く訓練をすることが有効です。字の上達にはペン習字の練習をするように、パーキンソン病の症状 小字症においても「書くことに慣れる」方法をとります。

2.  小字症に対する一般的な対応方法

小字症に対する一般的な対応方法は、お薬による対応とリハビリテーションを同時に行うのが、効果的な方法です

まずドーパミンの不足を補うことに対応します。それから、長期間の服用により副作用が出てくる可能性がありますので、薬剤を変えるなどで症状の軽減を図ります。 

小字症を含む無動の症状は、パーキンソン病を発症した初期ではなく、ある程度の期間を経て出現し始めます。

最初は効いていた薬剤がしだいに効かなくなる傾向もあります。お薬の量を増やすことなく、リハビリテーションで効果が得られるようにしたいものです。 

お薬による対応ばかりでなく、リハビリテーションを多く取りいれるのが理想的です。

3.  小字症の症状に適したリハビリテーション

小字症の症状に適したリハビリテーションがあります。全般的なパーキンソン病のリハビリテーションでは、全身の筋肉や関節を柔らかくし、刺激を与えて活性化させるのが基本です。

小字症では加えて、「文字をつづる練習」を行います 

1)効果的な文字のつづり方

文字が小さい、あるいは書き進むにつれ小さくなる症状に対し、原稿用紙など「マス目」の施された紙に書くのはひとつの方法です。

枠からはみ出さないよう書くことが目標となり、一定の大きさを保つことを意識します

 一文字だけ書くことに慣れたら、文章を書く作業も行います。続けて文字を書く場合は、目線を先に送ることに気をつける必要が出てきます。それらを交互に行うことで、書くことの訓練となります。 

2)「CALLIROBICS」というリハビリテーション

CALLIROBICSは、書字障害における改善方法のひとつです。音楽にあわせ文字をつづるというプログラムです。パーキンソン病では、リズムにあわせると改善効果が得られる実績があります。 

用いる文章には、小字症でお困りの方の好きな詩や俳句、短歌などを選びます。縦や横のラインをあらかじめ引いた紙の上に書いていきます。音楽にあわせ楽しく実施しますので、一定の効果が期待できます。 

4.  パーキンソン病に対する当院の方針

当院では以下のポイントにてパーキンソン病の改善を目指します。

自律神経のバランスの改善

パーキンソン病の原因の一つに、自律神経のバランスの乱れがあります。

特に、身体を緊張させる交感神経が過剰に働いている状態が続いております。交感神経が過剰に優位になりますと、様々な症状を引き起こします。

パーキンソン病で来られる方の多くは、大きなストレス・疲れなどにより、交感神経が過敏になっております。

このため、身体が動きにくい、便秘、汗が出やすくなる、うつ症状などのパーキンソン病の症状が出やすくなっています。自律神経の働きを改善する事により、パーキンソン病の症状の改善を行います。

平衡感覚の改善

当院のパーキンソン病の対応方法では、まず平衡感覚の改善を行ないます。

平衡感覚の不調は、めまい・ふらつきの症状を引き起こします。特に、パーキンソン病のすくみ足・前傾姿勢でお困りの方には、大切な一般的な対応方法です。

身体の平衡感覚のセンサーである、三半規管の不調がパーキンソン病の原因に影響を与えます。

まず、三半規管が不調になると、めまいやふらつきの症状が強くなります。 

平衡感覚の障害は、ドーパミンの産生・再吸収に影響を与えます。この結果、ドーパミンの不足がおこり、パーキンソン病の原因と考えます。パーキンソン病を改善するためには、平衡感覚を改善する事が大切です。

免疫力の改善

パーキンソン病の方は、長引く症状の影響、心理的要因、お薬の影響などより、免疫力が低下されている方が多いです。

このため、他の症状にもかかりやすくなっています。免疫力が低下する事により、改善が遅くなります。

免疫力が下がりますと、お薬が効きにくくなりますので、かえってお薬の量が増えたりします。

あなたが本来お持ちの免疫力を上げる事は、パーキンソン病を改善するためには大切であると考えます。

パーキンソン病でお困りの方は、大変大きな不安をお持ちです。症状が苦しくてあきらめがちにもなります。

パーキンソン病を改善するためには、原因を見つけ、しっかりと対応することが大切です。どうぞあきらめないでください。

患者さんの声 パーキンソン病

パーキンソン病歴25年で、どんどん体の動きが悪くなる一方の時期に、インターネット検索で先生の一般的な対応方法を知りました。
昼間は動けなくなることが増え、夜間は頻尿の為に眠りが浅く辛い日々でした。一般的な対応方法の回数を重ねるごとに体調が良い時間が増えてきています。

徳島県 MSさん 70歳代 男性

Q1.当院の鍼灸を受ける前は、どのようなお悩みや気になることがありましたか?

パーキンソン病歴25年で、どんどん体の動きが悪くなる一方の時期に、インターネット検索で先生の一般的な対応方法を知りました。

昼間は動けなくなることが増え、夜間は頻尿の為に眠りが浅く辛い日々でした。

Q2.(上記の状態が)ある事で、どのような嫌な思いをしましたか?

発声のしやすい言葉を選んで話したり、スムーズに動けないために外出準備に長時間かかっていて、時間を気にしたり、周囲に気を遣うことが多かったです。

Q3.実際に当院の鍼灸を受診してみて、どのように感じましたか?

一般的な対応方法に取り組む心構えを教わる中で「必ず良くなりますからね。いっしょに頑張りましょうね。」と言葉がけを頂けたことが何よりも嬉しく、有り難いことだと感じました。

一般的な対応方法の回数を重ねるごとに体調が良い時間が増えてきています。食事改善に取り組んだことで体の内側からも変化が起こっているように感じています。先生のアドバイスのお陰です。

Q4.当院へのご意見・ご要望があれば、ぜひお聞かせください。

今後も継続して通院致しますので引き続きよろしくお願いいたします。

 

*個人の感想であり効果を保証するものではありません。

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