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文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年6月20日
パーキンソン病の症状では、手足の震えや筋肉のこわばり、体の動きが遅くなる、平衡感覚の鈍りなどが、とくに「四大症状」と呼ばれています。
しかし、それ以外にもパーキンソン病で起こる症状はあり、認知機能の障害もそのひとつです。
パーキンソン病は50歳代以降で発症することが多い疾患です。進行はゆっくりしており、症状の出方もその時々で変化していきます。
症状の程度にあわせて、一般的な対応方法や対処法も臨機応変に変えていく必要があります。
パーキンソン病の認知機能障害を改善するためには、パーキンソン病における認知機能障害について知ることが大切です。このページでは、パーキンソン病の認知機能障害を改善したい方のために、パーキンソン病の認知機能障害の症状や特徴、対処法について詳しく説明しております。
【目次】
パーキンソン病の認知機能障害とは、パーキンソン病において出現するさまざまな症状のなかでも、認知機能の低下により起こる障害をいいます。
お元気に過ごされていても、年齢が進んでくると体中のあらゆる機能が少しずつ衰えていくものです。
認知機能とは、脳が指令をくだし、身体が実際に遂行するまでのシステムです。
具体的に、ことばを適切に用いる、状況を正確に判断する、数を計算する、ものごとを記憶する、理にかなった考えに基づいて実行に移すといった能力をいいます。
パーキンソン病でお悩みの方で、症状が進行するにつれて認知機能の低下がみられるケースがあります。割合としては全体の二割から三割の方々が該当し、程度が軽ければ「軽度認知機能障害」となります。
症状が進んだ状態では「認知症」と判断されることもあります。単なる「ものわすれ」なのか、軽度の認知機能障害あるいは認知症なのか、その線引きがむずかしい場合もありますので、医療機関での判断にゆだねるのが得策です。
パーキンソン病における認知機能障害の発症については、年齢や症状の進行度合い、一般的な対応方法の効果などで、発症しやすいかそうでないかに個人差があります。
とくに発症しやすい危険因子は下記のとおりです。
認知機能は日々の積み重ねであり、目に見えるものではありません。身近にいらっしゃる方でも、注意していなければ異変に気づくのが遅れることもあるでしょう。初期(軽度)のうちは、パーキンソン病の一般的な対応方法を行っていても言及されないこともあります。
ある日突然に発症するというより、生活に支障が出て初めて思い当たるケースも多いでしょう。認知機能に関する検査は、医療機関の中でも神経心理学の分野が専門となります。認知症では、脳波の波動やMRIにより海馬の萎縮がみられるかといった要素から判断されます。
パーキンソン病の認知機能障害の特徴としては、頻度の高い症状に「遂行機能の障害」があります。それ以外にも特徴的なものがありますので、下記にまとめてみました。
(1)遂行機能の障害
遂行機能とは、漠然と思い立ったことを具体的に順序立てて計画し、実行に移すという一連の行動です。
状況に応じて計画を変更、あるいは中止するという問題解決のための判断も必要です。パーキンソン病の認知機能障害では、その能力が乏しくなります。
(2)記憶障害
昔から覚えていることの中から必要な記憶を呼び覚ます、あるいは直近に見たもののことを一時的に記憶させるといった、情報を頭に入れる(記録する)作業が、パーキンソン病の認知機能障害ではできにくくなります。
(3)視空間機能障害
視覚的に見えている情報や、身の回りの空間を認識する機能が弱くなります。複数の方と面会した際に、個人それぞれの顔が混乱してしまう、歩いてきた道を戻ることがむずかしい、広い建物内での位置関係がつかめないといった場面が頻出します。
(4)社会的認知機能の低下
パーキンソン病の認知機能障害では、他人との関係性を築くのにも影響が出てきます。目の前にいる方が「不快な表情」をしているのか、「怖がっている」のか、その識別ができないことがあります。
ことばがなくても、表情を見ただけで何を物語っているのかを理解するシーンは日常的にあります。パーキンソン病の認知機能障害では、その能力が弱くなるため、人間関係が円滑にいかなくなる傾向があります。
パーキンソン病の認知機能障害の対処法として、まず周囲の方々が、できるだけ早くその兆しに気づいてあげられることが大切です。
早めに対処するほど、進行を遅らせることが有効となります。次のようなことが、よくある兆しです。
パーキンソン病の一般的な対応方法では、ドーパミンを補うのにお薬による対応が適用されます。初期の頃から服用し、進行の程度にあわせお薬の量を増やしたり変えたりしていきます。認知機能障害ではなるべくお薬は使わずに、トレーニングや予防することで対処するのが適切です。
パーキンソン病の認知機能障害は、脳内の働きが大きく関与してきます。脳へアプローチする訓練や行動が予防となります。また手先を使った作業も良いといいます。下記に対処法をまとめてみました。
(1)脳のトレーニング
「計算ドリル」やパズル、トランプやオセロゲーム、囲碁といった考えながらするトレーニングを、継続的にするのがよいでしょう。毎日、負担にならない程度ずつ、楽しんでできるものが効果的です。
(2)読み書き
新聞や好きな作家のエッセイ、詩などを声に出して読むと、脳への刺激となります。また、それを味わいながらノートに綴ります。苦痛でなければ、ご自分の日記をつけてみましょう。早くする必要はありませんので、ゆっくり頭を働かせながら書いていきます。
(3)新しいことにチャレンジする
楽器や手芸、工作、絵画といった趣味などで、過去に経験のない分野に挑戦してみましょう。英会話やスポーツなど相手を必要とすることであれば、コミュニケーションも図れます。まずは「大人ぬりえ」や折り紙など、単独でできる手軽なものですと負担になりません。
(4)レシピを見ながら作ったことのない料理をする
料理は、段取りを考えながらすることの代表的なものです。凝ったものでなくても、初めてのメニューを創ってみましょう。いつもの一品にアレンジを加えてみてもよいでしょう。ご自分で最初から発想する「創作料理」などであれば、さらに効果的です。
当院では以下のポイントにてパーキンソン病の改善を目指します。
パーキンソン病の方は、長引く症状の影響、心理的要因、お薬の影響などより、免疫力が低下されている方が多いです。
このため、他の症状にもかかりやすくなっています。免疫力が低下する事により、改善が遅くなります。
免疫力が下がりますと、お薬が効きにくくなりますので、かえってお薬の量が増えたりします。
あなたが本来お持ちの免疫力を上げる事は、パーキンソン病を改善するためには大切であると考えます。
パーキンソン病でお困りの方は、大変大きな不安をお持ちです。症状が苦しくてあきらめがちにもなります。
パーキンソン病を改善するためには、原因を見つけ、しっかりと対応することが大切です。どうぞあきらめないでください。
Q1.当院の鍼灸を受ける前は、どのようなお悩みや気になることがありましたか?
パーキンソン病歴25年で、どんどん体の動きが悪くなる一方の時期に、インターネット検索で先生の一般的な対応方法を知りました。
昼間は動けなくなることが増え、夜間は頻尿の為に眠りが浅く辛い日々でした。
Q2.(上記の状態が)ある事で、どのような嫌な思いをしましたか?
発声のしやすい言葉を選んで話したり、スムーズに動けないために外出準備に長時間かかっていて、時間を気にしたり、周囲に気を遣うことが多かったです。
Q3.実際に当院の鍼灸を受診してみて、どのように感じましたか?
一般的な対応方法に取り組む心構えを教わる中で「必ず良くなりますからね。いっしょに頑張りましょうね。」と言葉がけを頂けたことが何よりも嬉しく、有り難いことだと感じました。
一般的な対応方法の回数を重ねるごとに体調が良い時間が増えてきています。食事改善に取り組んだことで体の内側からも変化が起こっているように感じています。先生のアドバイスのお陰です。
Q4.当院へのご意見・ご要望があれば、ぜひお聞かせください。
今後も継続して通院致しますので引き続きよろしくお願いいたします。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
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