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文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年6月20日
パーキンソン病は脳内のドーパミンというホルモンが減少することで、さまざまな運動障害や、自律神経症状、精神症状などが出てくる神経変性疾患です。
パーキンソン病は、手足のふるえ、筋肉のこわばり、動きにくさ、転びやすさなどがよく知られています。
パーキンソン病は50歳以上で発症しやすく、年齢が上がるとともに有病率が高くなります。
パーキンソン病でお困りの方は100人に1人だと言われており、非常に珍しい症状というわけではありません。高齢化社会が進むにつれて、ますます増える可能性があります。
パーキンソン病はドーパミンが正常の20%以下になると発症すると言われています。パーキンソン病にならないためには、ドーパミンの分泌量を20%より多い状態に保たなければなりません。
ドーパミンはパーキンソン病でなくても年齢とともに減少していきます。年齢を重ねてもドーパミンの分泌量を保つには、ドーパミンの減少速度を遅くするような工夫が必要です。
パーキンソン病は体が動かしにくくなるだけではなく、パーキンソン病自体が原因となって精神症状などが現れることがあります。改善効果のある一般的な対応方法が開発されてきましたが、やはり予防できるものであれば予防したいものです。
パーキンソン病を予防するためには、パーキンソン病の原因や予防方法について知ることが大切です。このページでは、パーキンソン病を予防したい方のために、パーキンソン病の原因や予防方法について詳しく説明しております。
【目次】
パーキンソン病とは、脳の神経伝達物質であるドーパミンが減少することにより、スムーズな動きができなくなる症状で、ゆっくりと進行します。
パーキンソン病は、アルツハイマー病に次いで頻度の高い神経変性疾患です。
パーキンソン病は、4大症状と呼ばれる運動症状と、非運動症状があります。
(1)運動症状
①安静時振戦(あんせいじしんせん)
じっとしているときに手足がふるえます。最初は片方の手足から始まり、進行すると両方の手足にふるえがみられるようになります。動くとふるえが止まります。
②筋固縮(きんこしゅく)
筋肉の緊張が高まり、硬くなってしまいます。本人以外の人が手を動かすと、歯車のようにカクンカクンといった抵抗感があります。
③寡動(かどう)・無動
動作が小さくゆっくりになってしまいます。
などの症状も現れます。
④姿勢反射障害・歩行障害
進行するとバランスを保つことが難しくなり、転びやすくなります。これを姿勢反射障害と言います。また、次のような歩行障害も現れます。
(2)非運動症状
①自律神経症状
便秘、排尿障害、よだれ、起立性低血圧(立ちくらみ)
②精神症状
うつ病、睡眠障害、不安、無関心、認知症
パーキンソン病は、さまざまな症状がありますが、すべての症状が出るわけではなく、改善効果のあるお薬や一般的な対応方法がいろいろと開発されてきています。
パーキンソン病の予防方法は、パーキンソン病の原因となるドーパミンの減少を防ぐことです。
脳の神経細胞は加齢とともに減少していくので、パーキンソン病でない方も次第にドーパミンが少なくなっていきます。
ドーパミンが減らないような、ドーパミンが増えるような生活を心がけると、加齢によるドーパミンの減少速度を遅くすることができ、パーキンソン病の予防につながります。
(1)運動をする
運動をするとドーパミンの分泌量が増えます。少し体に負荷のかかる運動が効果的です。体が硬い人はパーキンソン病になりやすい傾向があるので、柔軟体操も効果があります。
(2)楽しいことをしてストレスを解消する
楽しさや幸せを感じることができるようなことをすると、ドーパミンの分泌量が増えます。パーキンソン病になりやすい人は一般に真面目・几帳面な人が多く、ストレスがたまることもあるかと思われます。楽しいこと・好きなことをしてストレスを解消しましょう。
(3)コーヒーを1日2~3杯飲む
コーヒーに含まれるカフェインはドーパミン神経細胞の減少を防ぐ作用があり、パーキンソン病の予防効果があると言われています。
(4)緑茶を飲む
緑茶のポリフェノールはパーキンソン病の予防効果があると言われています。
(5)食事を見直す
乳製品・肉・果物の摂取が少ない人はパーキンソン病になりやすいということです。苦手な食べ物もあるかもしれませんが、栄養バランスの良い食事をとることを心がけましょう。
(6)社交性を身につける
非社交的な人はパーキンソン病になりやすい傾向があると言われています。親しい友人と定期的に会って話や食事をしたり、地域の行事や趣味のサークルに参加したりして、人との交流を図りましょう。
(7)その他
ヤマブシタケというキノコがパーキンソン病の予防に効果があるということが動物実験では確認されています。今後の研究が期待されるところです。
喫煙はパーキンソン病の予防効果があるということですが、パーキンソン病の方の認知症を増やすことが報告されています。
当院では以下のポイントにてパーキンソン病の改善を目指します。
パーキンソン病の方は、長引く症状の影響、心理的要因、お薬の影響などより、免疫力が低下されている方が多いです。
このため、他の症状にもかかりやすくなっています。免疫力が低下する事により、改善が遅くなります。
免疫力が下がりますと、お薬が効きにくくなりますので、かえってお薬の量が増えたりします。
あなたが本来お持ちの免疫力を上げる事は、パーキンソン病を改善するためには大切であると考えます。
パーキンソン病でお困りの方は、大変大きな不安をお持ちです。症状が苦しくてあきらめがちにもなります。
パーキンソン病を改善するためには、原因を見つけ、しっかりと対応することが大切です。どうぞあきらめないでください。
Q1.当院の鍼灸を受ける前は、どのようなお悩みや気になることがありましたか?
パーキンソン病歴25年で、どんどん体の動きが悪くなる一方の時期に、インターネット検索で先生の一般的な対応方法を知りました。
昼間は動けなくなることが増え、夜間は頻尿の為に眠りが浅く辛い日々でした。
Q2.(上記の状態が)ある事で、どのような嫌な思いをしましたか?
発声のしやすい言葉を選んで話したり、スムーズに動けないために外出準備に長時間かかっていて、時間を気にしたり、周囲に気を遣うことが多かったです。
Q3.実際に当院の鍼灸を受診してみて、どのように感じましたか?
一般的な対応方法に取り組む心構えを教わる中で「必ず良くなりますからね。いっしょに頑張りましょうね。」と言葉がけを頂けたことが何よりも嬉しく、有り難いことだと感じました。
一般的な対応方法の回数を重ねるごとに体調が良い時間が増えてきています。食事改善に取り組んだことで体の内側からも変化が起こっているように感じています。先生のアドバイスのお陰です。
Q4.当院へのご意見・ご要望があれば、ぜひお聞かせください。
今後も継続して通院致しますので引き続きよろしくお願いいたします。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
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