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文責:横幕鍼灸院 院長 横幕胤和
最終更新日 2024年6月20日
パーキンソン病の症状の一つとして、むずむず脚症候群という症状があります。
むずむず脚症候群は、就寝中など安静時に脚にむずむずした不快な症状が現れ、じっとしていられないと言います。そのため、何度も目が覚めてしまい、不眠や睡眠不足を招きます。
むずむず脚症候群は、国内では人口の約2~5%、つまり20~50人に1人いらっしゃるということで、特別珍しい症状ではありません。女性は男性の1.5倍だと言われています。
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンが不足し、手足が震えたり、筋肉がこわばったりする進行性の症状です。これら運動症状の他に非運動症状があり、その中にむずむず脚症候群も含まれます。
パーキンソン病の方は、むずむず脚症候群を発症しやすいと言われ、ドーパミンの不足が関係していると考えられています。
パーキンソン病の方は、体が動かしにくく、さまざまな症状がある上に、むずむず脚症候群という症状があるのは、非常につらいことだと思われます。不快な症状である、むずむず脚症候群はぜひとも改善したいものです。
パーキンソン病のむずむず脚症候群を改善するためには、むずむず脚症候群の症状・原因・対策について知ることが大切です。このページでは、パーキンソン病のむずむず脚症候群を改善したい方のために、むずむず脚症候群の症状・原因・対策について詳しく説明しております。
【目次】
むずむず脚症候群とは、脚にむずむずとした不快感があり、脚を動かさずにはいられない状態になってしまう症状です。
脚の症状の感じ方は、むずむずとした感じだけではなく、かゆい、痛いと言われる方もいらっしゃいます。
むずむず脚症候群は、夜間に症状が現れやすく、脚を動かすと症状が軽くなるという特徴があります。
また、この症状は座ったり横になったりしたときに現れやすいので、夜中に目を覚ましてしまうことが多くなり、不眠や睡眠不足の原因となります。
むずむず脚症候群によって睡眠不足になると、昼間に眠気を感じたり、疲労が回復できなかったりして、日常生活に影響を与えてしまいます。
むずむず脚症候群は、特発性と続発性のものがあります。
パーキンソン病の方には、むずむず脚症候群の症状が現れやすいと言われます。パーキンソン病ではドーパミンが減少するので、その影響でむずむず脚症候群の症状が現れるのではないかと考えられています。
むずむず脚症候群の判断する際に、症状の現れ方について4つの基準があります。
(1)脚に不快感があり、脚を動かさずにはいられない
多くの方が、脚の表面ではなく、脚の内部に「むずむずとした」「虫がはっているような」「かゆいような」「チクチクとする」「熱を持ったような」不快感があると言われます。
そのため、じっとしていることが難しく、脚を動かさずにはいられなくなるようです。
最初は脚に現れることが多いのですが、進行すると顔、肩、腕、胸、腹などにも症状が現れることがあります。
(2)座ったり横になったりしたときに症状が出る
休憩しているときや、寝ようとしているとき、就寝中に症状が現れやすいといった特徴があります。そのため、ゆっくり休憩できなかったり夜中に目を覚ましたりするので、睡眠不足などで疲労が残りやすくなります。
(3)脚を動かすと症状が軽くなる
症状が出たときに、脚をさすったり、歩き回ったりすると症状が改善する特徴があります。
(4)日中より夕方や夜間に症状が出やすい
夕方ソファーでくつろぎたいときや、夜寝ようとするときに症状が現れやすくなります。眠りにつく前に体温が下がることが関係しているのではないかとも言われています。
むずむず脚症候群は特発性と続発性があります。むずむず脚症候群は原因がはっきりとはしていませんが、次のようなものが影響していると考えられています。
(1)特発性
①神経障害
脳内の神経伝達物質ドーパミンが減少することで、意欲、運動機能が低下します。ドーパミンは神経の興奮を抑える働きがあります。
②鉄不足、鉄の代謝異常
ドーパミンを作るのに鉄が必要です。鉄が不足するとドーパミンを充分に作ることができなくなります。
③遺伝
血縁関係にむずむず脚症候群の方がいると、発症しやすいと言われます。
(2)続発性
他の症状の影響で発症します。パーキンソン病や鉄欠乏性貧血、慢性腎不全(透析患者)、リウマチ性疾患などで、むずむず脚症候群が発症しやすいと言われています。
また、症状の改善のために使用しているお薬が影響している場合もあります。
パーキンソン病でみられる、むずむず脚症候群は続発性のものです。パーキンソン病は、脳の黒質という部分の神経細胞が減少してドーパミンが減少するために起こる症状です。パーキンソン病ではドーパミンが不足しているため、むずむず脚症候群が起こりやすいと考えられています。
むずむず脚症候群の対策にはお薬を使わず対応する方法とお薬による対応があります。
(1)お薬を使わず対応する方法
(2)お薬による対応
パーキンソン病の症状のむずむず脚症候群は、続発性のものなので、対策としては、まずパーキンソン病の一般的な対応方法をすることが大切です。続発性のむずむず脚症候群は、原因疾患の一般的な対応方法で症状が改善される可能性があります。
睡眠不足で昼間眠たいのにカフェインを控えなければならない、パーキンソン病の他の症状もあり、脚はむずむずしてストレスを感じているのに嗜好品を制限されるのは、つらいことだと思われます。
生活習慣の改善も一度にすべてを行うとストレスとなり、症状の改善のためにはよくありません。できそうなことから少しずつ実行してみてはいかがでしょうか。少しでも症状が改善されれば、次ヘのやる気につながるかもしれません。
当院では以下のポイントにてパーキンソン病の改善を目指します。
パーキンソン病の方は、長引く症状の影響、心理的要因、お薬の影響などより、免疫力が低下されている方が多いです。
このため、他の症状にもかかりやすくなっています。免疫力が低下する事により、改善が遅くなります。
免疫力が下がりますと、お薬が効きにくくなりますので、かえってお薬の量が増えたりします。
あなたが本来お持ちの免疫力を上げる事は、パーキンソン病を改善するためには大切であると考えます。
パーキンソン病でお困りの方は、大変大きな不安をお持ちです。症状が苦しくてあきらめがちにもなります。
パーキンソン病を改善するためには、原因を見つけ、しっかりと対応することが大切です。どうぞあきらめないでください。
Q1.当院の鍼灸を受ける前は、どのようなお悩みや気になることがありましたか?
パーキンソン病歴25年で、どんどん体の動きが悪くなる一方の時期に、インターネット検索で先生の一般的な対応方法を知りました。
昼間は動けなくなることが増え、夜間は頻尿の為に眠りが浅く辛い日々でした。
Q2.(上記の状態が)ある事で、どのような嫌な思いをしましたか?
発声のしやすい言葉を選んで話したり、スムーズに動けないために外出準備に長時間かかっていて、時間を気にしたり、周囲に気を遣うことが多かったです。
Q3.実際に当院の鍼灸を受診してみて、どのように感じましたか?
一般的な対応方法に取り組む心構えを教わる中で「必ず良くなりますからね。いっしょに頑張りましょうね。」と言葉がけを頂けたことが何よりも嬉しく、有り難いことだと感じました。
一般的な対応方法の回数を重ねるごとに体調が良い時間が増えてきています。食事改善に取り組んだことで体の内側からも変化が起こっているように感じています。先生のアドバイスのお陰です。
Q4.当院へのご意見・ご要望があれば、ぜひお聞かせください。
今後も継続して通院致しますので引き続きよろしくお願いいたします。
*個人の感想であり効果を保証するものではありません。
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